スティーブジョブズ 驚異のプレゼン

スティーブ・ジョブズのプレゼンの魅力を解き明かす!

分厚いな、約400Pに渡ってスティーブ・ジョブズのプレゼンについて、解説している本。僕はアップル信者なのであまり苦なく読めたけど、それでも長い。

なんで、長いと感じるのか、スティーブ・ジョブズのプレゼンがすごいことはいろんなプレゼンの本で見聞きしていることなので、今さら解説される必要もないのかなと思ってしまうのだろう、個人的に(僕がプレゼンオタクだからかもしれないw)。早い話が、Apple Keynotes見れば分かるのだ。(著者のカーマイン・ガロ氏曰く、2007年の基調講演は中でも最高らしい。)

とはいえ、本書の第3幕「仕上げと練習を行う」では、ただプレゼンを見てるだけでは分からない、裏側に対しての解説があるので非常に興味深かった。たった5分間のデモを行うためにアプリケーションのエバンジェリストたちが数百時間に準備を要したり、もちろん、スティーブ・ジョブズ自身も何週間も前から準備をし、本番直前になるとリハーサルを丸2日行うらしい。

神経科学的に何事もプロレベルになるためには、1万時間をの練習を要するらしい。1日3時間で10年の計算だ。スティーブ・ジョブズは1974年からコンピュータについてアップルについて話始めたらしいので、今年で36年間の年月が経っている。

この点から言っても、小手先のテクニックでプレゼンがうまくなるとは考えられないだろう。やっぱり、大事なのは練習である。巻末の外村仁氏の解説がとても共感したので引用しておく。

あいつは才能だよ、教育だよ、俺にはできないよという人は、言い訳をして思考停止して自分が楽をしているだけと断言しよう。プレゼンは練習で必ず上達する。そして、その練習と本番を繰り返すうちに、人はだんだんそれを才能と呼ぶようになるのだ。素直に愚直であれ。

まったくその通りだ。