デザイン思考の道具箱

イノベーションを生む会社のつくり方

う〜ん、なんだか当たり前のことを難しく(カタカナ)言い換えて説明しているせいか頭に入ってこなかった。。。いや、これは僕が頭が悪いんだからだと思う。2回3回読めば身になるかと。結局、デザイン思考ってプロトタイプ思考なのかい?と思ってググってみたら、

基本的には“試行錯誤型アプローチ”であって、まずはプロトタイプを作り、それを用いたテストマーケティングなどを通じて実地の試験・検証を行い、そこで問題を発見、解決するというサイクルを回しながら、完成に近付けていくというもの。―情報マネジメント用語辞典:デザイン思考(でざいんしこう) - ITmedia エンタープライズ

試行錯誤w なんかこう言ってしまえば身も蓋もない感じがするのだが、よーくよく考えてみたら学生時代に先生に言われていたことそのまんまだなーと。プロトタイプ思考は頭だけ考えず手を動かせと言われていたし、フィールドワークもネットで調べるだけでなく現場で職人さんに会って来いと口酸っぱく言われていた。結局、そうゆう考え方をビジネスや経営にも応用していこうよってがデザイン思考らしい。

で、この本はそうゆうデザイン思考をするためのそういった手法・技術を体系的に説明してある。その考えを実践している大学もあってStanfordのd.schoolIIT Institute of Designなんかそうらしい。

全体を通してプロタイプを早い段階で作れ!という印象が強く残っている。ダーティープロトタイプというのはダンボールなどでとりあえず実物サイズのものを作って感触を確かめるという手法。これってプロダクトデザインにおけるやり方だよねって思いつつ、これがWebデザインだったらどうだろうと考えてみる。

金型とか作ってライン回しちゃったらえらいお金がかかるプロダクトとはちがってWebデザイン(特にビジュアル)はコストがほとんどかからない。ルイ・ヴィトンの店舗は作れないけど、ルイ・ヴィトンのサイトだったら僕にでも作れる(かも)。ディティールまでこだわると多少の時間がかかってしまうが、Webデザイナーがプロトタイプ制作で求められていることはビジュアルの再現度ではなくインタラクション部分ではないだろうか感じる。

Facebookのデザイナーはコーディングはもちろん、多少のPHPもかけるらしい。それは素早くプロトタイプを作るためだという。静的なモックアップではなく、サイト全体の中でどうゆう動きをするのか確かめるためには良いらしい。

また、PHPとまでは言わないけどWDEで聞いた Designing in a browser もWebアプリ化していくサイトに対して、デザイナーがプロトタイプを作る目的としては当然の流れではないかと思う。

やっぱり、分かりやすいものを早く作るってのが大切なんだなと。それが理解を生み、チーム全体が進むことに繋がるんだと思う。あ、作ったら終りじゃなくて、ちゃんと検証もしようね。

まぁそんなわけで、デザイナーはデザイン思考をデフォルトで身につけていると思うんで、もっと違うフィールドに進出したらいいんじゃないかいと思った本でした。