マーケティング10の大罪

マーケティング界の重鎮・コトラー

マーケティングを行う上で、気をつけなければならないことを『10の罪』として紹介している。コトラーのマーケティングコンセプトよりも実践的というか、具体的な内容で、それでいて各章(罪)が兆候と解決策の点でコンパクトにまとめられている。

全部で200ページ程度なので気軽に読める。コトラー先生の本は分かりやすくて良いのだが、もうちょっとパンチの効いたのも読んでみたいなと個人的には思ってしまった。

以下、特に自分が意識しなければならないこと。

ターゲット顧客を十分理解していない。


顧客のニーズ、知覚、選好、行動を明確に把握し、すべての関係者が顧客への奉仕と顧客満足のために邁進するような動機づけよ

ペルソナの本でもよく言われてることだ。勘違いしていはいけないのが、これは、より多くのモノを売りつけるためではなく、もっとお客さんに居心地のいい体験をしてもらうって考え。その結果、売り上げにつながるわけで。まぁユーザーエクスペリエンスデザインってことだろう。

UXの考えを紹介するのに、よくスタバの例が取り上げられているの見かけるが、かくゆう、自分も学生の頃はカフェでちょっとだけどバイトしていた。よくエスプレッソだけを頼まれるお客さんが来たときは、オーダーを聞く前からエスプレッソを作り始めて、タイムロスを少なくしたりとか。雪がふぶいてる中、来られたお客さんにはちょっと熱めにラテを作ったりしていた。気づいてくれたか分かんない、ちょっとしたことだけど。

当たり前だけど、お客さんは一人一人違うわけで、Webサイトではこれが簡単に実感できない。一体、自分はどういう人に向けてデザインしなければならないのか。もうちょっとピンポイントに分かれば、今より良いデザインができるのではないかなと思った。