知的幸福の技術

自由な人生のための40の物語

100万ドルの資産があれば、世界中のどの国でも富豪の仲間入りができる。日本はもうすぐ、ミリオネアでなければ生きていけない国になるらしい

橘玲は好きだ。どこか斜めに構えている文体が好きだ。マネー・ロンダリングや永遠の旅行者なども読んだし、代表的な黄金の羽根の拾い方も読んだ。

金で患者を差別するのは不平等である。では、時間による差別はなんと呼ぶのだろう?

本書は日経新聞に連載されたエッセイをまとめたもので、ひとつひとつが短く、読みやすい。そして著者の皮肉もだいぶ効いていて、らしい本だった。

マイホームとは精神的価値の購入であり、賃料がローンに変わるだけで劇的な心理効果がある。

書いている内容自体は、たいていは黄金の羽根の拾い方で言及されてるものだが、あまり小難しくなく、サクッと読みたい人にはおすすめな1冊かもしれない。