お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方

知的人生設計のすすめ

上記の記事で興味をもったので、橘玲氏の昔の本を読んでみた。著者の主張自体はあまり変わってなさそうなので、この本も「税金は値切れる」といった類の本かなと思ったけど、読んだら案外、普通の本だった。

資産形成 = ( 収入 - 支出 ) + ( 資産 × 運用利回り )

まず、お金を増やす大前提を提示して、そんなに甘くはないぞの株などの資産運用の話、持ち家かマンション等の不動産の話、生命保険の話などに前半は費やしている。そのような基本知識をふまえた上で、著者の言う黄金の羽というのは、

  • できるだけ税金を払わない。
  • できるだけ多く再分配を受ける。

の2つに尽きる。

できるだけ税金はを払わない方法は、サラリーマンやめて個人事業主になっていろいろ経費で必要なものを買う。そして経費で差し引いた分から税金が算出されるので、給与から天引きされるサラリーマンとは同じ収入でも納める税金が安いと言う話。

こういうのは前々から知っていたけども、結構詳しい説明だったので、だいぶ読み飛ばした。考えてみれば、デザイナーとしてフリーランスでやってる人とか生きていけてるんかなと個人的には思ってたけど、企業勤めしてたときと同じ収入をフリーランスでも得られれば可処分所得は増えるんだよね(この本に言わせれば)。

そう考えると経理とか申請の書類作成とか厭わなければ案外やっていけるのかもしれない。思い起こせば、大学時代のゼミの先生も大手デザイン会社で働いてたけど、二人目のお子さんができて、やっていけないから辞めて事務所作ったと言ってたな。フリーランスもありかも…

再分配を受けるのは市役所なんか出している助成金制度などをうまく見つけて、ちょっと面倒な申請するだけでお金がもらえちゃうよという話。これは自分的には得意というか好き。市の広報とか読んだりしてなんかもらえるもないかなと常々探しているので。というのも前述のゼミの先生から「使えるものはすべて使ってけ」という教えを受けた生徒なので最大限に使っている。

あと、なんかなー…と思ったのが中小企業雇用安定化奨励金。契約社員から正社員にしたら1事業所あたり15万円もらえるそうです。これって、15万もらえるからこの社員を正社員にしようと思う経営者とかいるんすかね?

正社員を持続するにしても15万って…感じだけど、そんなことも知らずに正社員にした経営者はラッキーですよね、書類書くだけで15万もらえるんだし。この制度がどれくらいの知名度があるのかは分からないけど、やっぱり知っている人と知らない人では15万の収入格差ができてしまうこと。無知は怖いものです。

国家でも所詮人間が作ったものなので、割り切れない制度、不平等な仕組みとかあるもんです。自分が政治家になって変えない限りそれをブーブー言っても仕方がないわけだ。だからできるだけそのゲームのルールを知っておけばうまい具合に立ち振る舞えるぞってことを再認識した。とりあえず、脱税は論外。

フリーランスになることがあったらまた読もうと思う。