99%の社長が知らない銀行とお金の話

人気そうなので読んでみた。中小企業が銀行とうまく付き合っていくための本ともいうべきか、そんな感じ。個人的にはてブでどこぞのスタートアップが何億ってVCから資金調達した類のニュースを見聞きしていると、支店長のご機嫌取りみたいな地味というか地道な対策が必要なんだなぁと思った。当たり前か。

黒字倒産を起こさないためにも、手持ちの現金がいかに大切か解説している。当面はお金に困っていなくても銀行から借りる。なぜなら『雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す』のが銀行だから。それにより、本当に必要なときにもなって現金が会社にあれば倒産しない。金利は安心料だと思って払うべし。あと売掛金とか作らないように契約と同時に代金をもらうことにしてキャッシュフローを安定させる。

自分の場合、たまに雑誌に記事を寄稿とかするが、執筆料の入金は校了から半年後とか忘れたころにやってくる。確かに、校了と同時に自分にお金を支払ったら、その商品である雑誌はまだ出版されてない、つまり売上がないから出版社がとりあえず負担しなければいけない現金となるから避けたいことなんだろうなと理解した。特に製本とか売られるまでまだプロセスがある出版物ならなおさらなんだろうなと理解した。

タイトルに『99%の社長が知らない』って書いてあるけど、素人目から見てもそんな突拍子もないことが書かれているわけでなく、知っておかなければならない内容に思えたので、世の中の社長さんは大丈夫なのかと個人的に心配になった。