えいごのつぼ

まなびのつぼ

アル・ゴア米元副大統領やノーベル平和賞受賞ダライ・ラマ14世など一流講演家の同時通訳者である関谷英里子氏の著。

と聞くと身構えてしまいそうだけど、内容はほんとう『心』構えの話。間違えてもいい、完璧じゃなくてもいい、サボったっていい(最初から厳しい目標を持たなくてもいい)、と優しく説法してくれる。Audibleで2時間ほどの容量。

間違えたっていいって言っても、やっぱり人は間違えたくないものである。スマートに話したいものである。でも、僕も最近ようやくこの感覚が理解しできてきたと思う。

著者は、英語の環境は昔に比べて良くなっていると言う。うん、まさしくそう思う。だが、簡単に英語に触れれるようになったが、その英語はアメリカなりネイティブの英語なのだ。”それ”が英語だと幼い頃から理解してしまっていることに問題があると思う。

フィリピンに語学学校行ってた時に、クラスメートの韓国人の女の子が英語で自信満々でめっちゃ喋ってくるから、この人は英語上手いんだなと思ったけど、こっちも勉強してある程度分かってきたら、彼女の英語の文法は間違いだらけで言ってることもよく分からなかった。けど、なんか普通にコミュニケーションしてる。フィリピン人先生の英語も基本的には聞き取りやすい英語だけど、なかにはタガログ訛りな人もいて、最初は何言ってるかまったく分からなかった。

こないだ、シンガポールのカンファレンスに行ったが、インド系の講演者はインド訛りでよく分かんないし、中国人聴講者の質問は中国訛りの英語でこれまたよく分からないし、アメリカ人講演者のネイティブ英語はリンキングいっぱいで早いし分かんないし、結局、みんなそれぞれなんだと身に染みて理解できた(俺が英語できないだけがもしれない)。なので、僕も安心してジャパニーズイングリッシュ上等だぜ!って感じでライトニングトークもしちゃったりした(ある程度の開きなおり必要だと思う)。

というわけで、まぁ英語をうまく喋れないからといって死ぬわけでないので、ましてや英語を20,000時間勉強してきた著者が言うのだから、気楽にケセラセラと思うのであった。