デザイン組織のつくりかた

デザイン思考を駆動させるインハウスチームの構築&運用ガイド

たまにはデザインの本を読んでみようかと手にとってみた。

最初に断っておくけど、タイトルに『デザイン組織のつくりかた』と書いてあるからといって、あなたがデザイナーの部下を数十人、数百人抱えるようなデザイン部長である必要はない。

本書はどのようにしたらデザインを組織全体に浸透させ、ワークさせるのか解説しているので、いちデザイナーとしてどのように自分が与えられた役割を果たすべきなのか理解することは非常に大切だ。

また、あなたがデザイナーではなくエンジニアだとしても読んでおいて損はないだろう。デザインをエンジニアリングとして置き換えて読めば、十分エンジニアとしても、(組織論なので)役に立つことが書いてある。またデザイナーと一言でいっても、いろいろなデザイナーがいるので、その***デザイナーの各肩書の説明もしてあるので、デザイナーを理解するのにもよいだろう。

エンジニアの求人でよくネタにされる『フルスタックエンジニア』と同様に、デザイナーの求人においても『ユニコーンデザイナー』(コードもかけるデザイナー)なんていないから、そんなもの求めるな!それよりもここのデザイナーの強みを活かしてチームを作れ!と書いてあったのは、おもしろかった。

深く考えもせずにデザインとユーザーエクスペリエンスを一緒にしてしまうと、ユーザーエクスペリエンスに関連する他のすべての領域を軽視することになる。ユーザーエクスペリエンスはデザインだけでなく、エンジニアリング、マーケティング、顧客ケアなど、数多くの部門の貢献が結果となって表れたものだ。(中略)ユーザーエクスペリエンスはすべての人々の責務でなければならない。

あと個人的に、UXデザインって言葉使ってなくて好感が持てた。