プロダクトビジョン

デザイナーによる新たな組織のつくりかた

読書の秋なんで、山積みになってるのを読もうと思う。

タイトルからデザイナーの組織論っぽいのかなと思ったけど、手っ取り早く言えば、デザイナー向けのプロダクトマネージャーへの指南書みたいなかんじ。

別にプロダクトマネージャーになるためにデザイナーになる必要もないと思うが、デザインとは広義では設計の意味なので、プロダクトのビジョンを設計すると考えれば自然の流れなのかもしれない。そういったデザイナーを本書では戦略デザイナーと呼び、いわゆるデザイナーと言われて想像するUIやインタラクションをデザインするデザイナーを戦術デザイナーと呼称している。

戦術デザイナーから戦略デザイナーになろうって話だけど、まぁ普通のデザイナーとしての作業をしているだけでは足りなくて、コミュニケーション能力であったり、データ分析能力であったり、そういったものも身につけていかなければならないよとのこと。

興味深かったのは、ビジョンを考えて実行していく組織・チーム編成の段階だ。BEDRC(ベッドロック)(ビジネス・エンジニアリング・デザイン・リサーチ・コンテンツ)と呼ばれる5つの専門分野に長けた人たちが必要と述べている。5つの分野だからといって最低5人必要というわけでなく、だれか兼務したりしてもいいし、10人ぐらいのチームで担当を分けたりすることもできる。

最初の3つはよく言われてることなので、ふむふむと思うけど、リサーチ・コンテンツも重要なんだなぁと理解したので、この辺も勉強していかなければならないなぁと思った。

とはいえ、個人的にはUIをこねくりましているほうが好きなので、戦略デザイナーになりたいというモチベーションが足らず、本書全体として、あまりピンとこない印象を持った。