人を動かす
新装版
読むまでは、人を動かすにはまずはリーダーが先頭に立って行動で示すみたいなオラオラ系が重要な要素だと思ってたけど、全体を通して言えることは相手をいかにその気にさせるかということ。
「ほめる」とか「重要感を持たせる」とか、いかにもそれっぽいのだけれども、これを上っ面だけでやっても絶対にうまくいかないと思う。どれだけ相手のことを思って親身になれるか。頭では理解できるけど実践は難しいし、すぐに忘れてしまう。
個人的に 人を説得する十二原則の「議論をさける」 なんて一番できてない。。むしろいかに論破してやるかっていつも考えて、だれからもバカにされないように勉強してきた面があるので、本書を読んでいてハッとさせられた。
論破したところで、その場はうまくいったところでも相手は根に持つよね。ましてや、相手も負けまいとしてますます意固地になることも考えられる。本当につまらないことをしたと今となっては後悔している。まさに負けるが勝ちである。
今回読んでみて、この部分が一番印象に残ったけど、また来年、再来年読むとなると違うところが心に突き刺さるのかも知れない。いっぱい失敗して(したくないけど…)また読んでみたいと思わせる本だった。さすが古典!世界のベストセラー!
人を動かす三原則
- 盗人にも五分の理を認める
- 重要感を持たせる
- 人の立場に身を置く
人に好かれる六原則
- 誠実な関心を寄せる
- 笑顔を忘れない
- 名前を覚える
- 聞き手にまわる
- 関心のありかを見ぬく
- 心からほめる
人を説得する十二原則
- 議論をさける
- 誤りを指摘しない
- 誤りを認める
- おだやかに話す
- ”イエス”と答えられる問題を選ぶ
- しゃべらせる
- 思いつかせる
- 人の身になる
- 同情を持つ
- 美しい心情に呼びかける
- 演出を考える
- 対抗意識を刺激する
人を変える九原則
- まずほめる
- 遠回しに注意を与える
- 自分のあやまちを話す
- 命令をしなさい
- 顔をつぶさない
- わずかなことでもほめる
- 期待をかける
- 激励する
- 喜んで協力させる