生涯投資家

コーポレート・ガバナンス(英語:corporate governance)とは、企業の不正行為の防止と競争力・収益力の向上を総合的にとらえ、長期的な企業価値の増大に向けた企業経営の仕組み[1]。日本語では企業統治(きぎょうとうち)とも訳される。

『物言う株主』の代表的な存在である村上 世彰氏の著。終始、コーポレート・ガバナンスの浸透に尽力してきたことを説明している。

株主であれば『物言う』のは当たり前で、公器である会社を経営陣が私物化してしまうのを防ぐために監視しなければならない。普通に考えて当たり前のような気がするが、著者を初めてテレビで目にしたのは2005年のライブドアによるニッポン放送買収のときだったろうか、その頃はとても特別なことのように感じていた。

テレビで力強く説明する著者が印象的だった記憶があるが、それよりも、なぜニッポン放送を買収したらフジテレビを買収することになるんだろうかとガキンチョの僕でも不思議に思ってたほどだ。資産規模が小さいニッポン放送がそれよりもはるかに大きいフジテレビの筆頭株主である、その歪な構造を突かれた事件だった。著者はそういった歪な構造を是正したかったと主張している。

ニッポン放送以外にも、阪神鉄道や東京スタイルといった企業での投資についても言及しているが、どれもうまくいったものがない。コーポレート・ガバナンスの観点から正論を言ってくる著者に経営陣が頑なに拒否の姿勢をとったからだ。それはもう感情的に拒否してたのであろう。

正論をふりかざすのは分かるが、もうちょっとうまくやれる方法はあったのではないかと読んでていて思ったが、そんな著者はニッポン放送の買収にあたってインサイダー取引の容疑で逮捕されてしまってから、いろいろ苦労したのが偲ばれる。

最近読んだ記事では髪の毛が真っ白になっていた。なんだか読んでいて、不器用な人だなと感じた。とはいえ、企業が上場するということはどういうことなのか理解できる良い著書だった。