海外カンファレンスなるものに参加してきた!

Velocity 2013 - O'Reilly Conferences

2013年の抱負にも掲げた『海外カンファレンスに参加する』を実行したのでここに報告する。

渡航前準備とか

カンファレンス選び

どんな海外カンファレンスに参加するのか、それが問題だ!ってことで、Velocity 2013 - Santa Clara, CA(米国)にした。VelocityはWebパフォーマンスに関するカンファレンスで、あのSteve Soudersが始めた、まさしくWebパフォーマンスの最先端のイベント。2,3年前からずーっと行きたいと思っていたのだ。

カンファレンスチケット代はEarly Price, 3-Day All-Access Passで$1975だった。20%オフコード使って、$1580になってだいたい16万円くらいだね… よく海外のカンファレンス代は高いとゆうけど、これはアメリカでも高い方だ…

どのカンファレンスに行きたいのか分かんない!そもそも、どんなカンファレンスがあるのよ!って人は、Lanyrdを見るといい。ここには世界中のカンファレンスが登録されているし、しかも結構先(1年後とか)のカンファレンスのも登録されてるから計画が立てやすい(今度はヨーロッパ行きたい)。

そもそも海外カンファレンスなんて敷居の高いものに、なぜ行こうと思ったのかは、上記のブログ主さんのおかげだ。いやぁ〜、先人の苦労は偉大。感謝!圧倒的感謝!

航空券の手配

Velocityにずーっと行きたいと思ってたので、そのためにマイルを貯めていた。レギュラーシーズンで、日本 - サンフランシスコだと5万マイルが必要になる。クレジットカードのポイントをちびちびマイルに変換してようやく貯めた虎の子のマイルだ。ANAのマイル交換の目安は以下に書いてある。

マイル貯まったのでタダで行けるー!と思ってたけど、燃油サーチャージ分は別途必要なので6万くらい必要だった。あと特典航空券の予約は早めにとっておかないとすぐ埋まるので、1月には予約しておいた。そんときは、成田 - サンノゼをB787で飛ぶフライト予定だったけど、787のエンジントラブルで、成田 - サンフランシスコ、B777のフライトに変更せざるを得なかった。787乗りたかった…

あと、ESTAちゃんと申請しておこうね。僕はアメリカ初めてだったのでこんなシステムあるなんて知らなかった。2ヶ月前くらいに友人から言われて気づいた。まぁオンラインで申請できるから早めにやっといて損はない。申請したら2年間有効らしい。

ホテルの予約

去年、香港・マカオに行った時、Agoda.comを使ったけどAgodaはアジア圏以外は弱い感じがしたので、Hotels.comっての使って予約した。あとで調べてわかったけど、Expediaってのがいいらしいね。

とりま、初日と最終日がサンフランシスコで2泊、中3日がVelocity会場のサンタクララで3泊で計8.5万くらいした。たぶん、もっと安いホテル選べばもっと安くできた。反省はしてない。たぶん、航空券とホテルのパックのが一番安くてコストパフォーマンスが高いと思う。安いホテル予約して、『予約なんて入ってねーよ!』とか言われても反論する英語力は僕にはまだない(´;ω;`)

モバイルWi-Fi的な

わいらからWi-Fi取り上げると、ただのおっさんですので、海外旅行中のWi-Fi確保は必須!ということで、テレコムスクエアのWi-Fiを借りた。アメリカだと一日1000円ということで一週間で7000円でした。借り方もネットから申請して、当日空港の受付でもらって、帰国後もカウンターに返すという簡単なシステム。もらったルーターはちょっと電池量が少ない感じだったので、予備のUSBバッテリーもってけばよかったなぁと(重いからやめたけど)。

旅行グッズ的な

旅行中あって便利だったものといえば、当たり前だけどデジカメ。ミラーレスの一眼(NEX-5)を持っていたのだけど、ズームレンズとか持ってくと結構なサイズ・重量になるので、小さなカメラが欲しかった。このカメラだと胸ポケットに入るサイズがグット!クビからカメラ下げてサンフランシスコの町並みをパシャパシャやってたらカモってくださいと言わんばかりだけど、でも写真撮りたいって欲望を見事に叶えてくれる良いカメラ。サッと撮ってサッと胸ポケットにしまえばいいからね。 あと、これは光学20倍ズームで暗闇にも強いということで、大きめの会場のカンファレンスで後ろの方の席に座ってもスライドがちゃんと撮れたのも良かった。

旅行するから買ったわけではないけども、やっぱり飛行機の中とかは騒音が大きい。出張で飛行機乗り出すようになってからノイズキャンセリングは欠かせないものとなっている。成田 - サンフランシスコだと10時間くらい機内なので、音楽は鳴らさず、ノイズキャンセリングONにして寝てる。これがないと寝れないと思う。耳栓より良いと思う。

荷物まとめ的なもの、衣類圧縮袋は初めて利用したけど、いいね!どうしてもかさばる衣類圧縮できますねん。あとモンペルのはコンタクトレンズとかそっち系のまとめるのに便利だった。あとアメリカって歯ブラシとカミソリ、ホテルに置いてないんだね。もってけばよかった。

あと、定番な地球の歩き方。サンフランシスコとシリコンバレーという今回の旅でドンピシャな地域の本。ありがたかった。

アメリカにて

初日:サンフランシスコ観光

空港について、BARTに乗ってサンフランシスコのダウンタウンに向かう。乗ったら早速、隣の隣くらいにホームレスっぽいひと乗ってて怖かった。席変わるのもなぁ…と思いながら30分ほどで到着。のっけからテンション下がる。

ホテルに荷物置いて、フィッシャーマンズワーフとか行こうと思う。ケーブルカーは観光客っぽい人が行列を作ってて乗る気になれなかったので、歩いてみた。

サンフランシスコの天気はとても気持ちのよい青空だけど、風邪が強くて寒かった。事前に寒いと聞いていて長袖シャツで十分かなと思ったけど、ジャケットとかパーカーとか持っていけば、よかったなと後悔。 あと坂が多いこの街は。距離的には近いんだろうけど、アップダウンが激しくてちょっと疲れた。またテンション下がる。

フィッシャーマンズワーフとかギラデリスクエアみて、観光地だなと思った。名物のクラムチャウダー食って帰りも歩いて帰った。帰りは来た道とは違う道で帰ってたら、黒人のいかちーお兄さんたちがたむろしてる地区とかあって、本能的にそっちいっちゃダメだなと思った。かなりテンション下がる。 逃げるようにホテルに帰ってきた。寂しい。俺は負け犬だ。日本帰りたい(´・ω・`)

2日〜4日目:Velocity 2013 サンタクララ

サンフランシスコからサンタクララまで移動。カルトレインとライトレール(上)を使ってVelocity会場のサンタクララ・コンベンション・センターまで行く。なんとかたどり着いた。

夢にまで見た、Velocityに俺は参加している。テンション上ってコーヒーこぼす。テンション下がる。 Steve Soudarsが目の前におる!テンション上がる!でも見渡せども外人さんばかりだ。寂しい。テンション下がる。

2日目は同僚の元同僚さんもVelocityに来てるという情報があってその人と合流。あー日本語素敵!安心。昼食時も一人ぼっちじゃない!もうひとりじゃない! なんやかんやで、3日感終了。楽しかった!

5日目:Googleplex

マウンテンビューのGoogle本社に向かう。 すげー田舎だ。 すげー田舎だ。 すげーのどか。

Googleplexは本当に大学のキャンパスっぽくて、みんな自由な感じだった。ペット連れてきてる人や、ビーチバレーやってる人や、僕みたいな観光客っぽい人まで、あと人種もさまざまでなんかカオス。 有名な社食はすごい種類も豊富でどれも美味しそうだった。普通に羨ましかった。あと帰りにGoogle Storeでおみやげ買った。

6日〜7日目:帰国

帰る!帰りは11時間のフライトだったけど寝てたらすぐ着いた。

英語について

たぶん、海外カンファレンスとなると一番の心配はこれだろう。正直僕は英語はできない。ホテルのシャワーが出なくて、でもフロントに電話したくない。一時間粘ったけど、どうしてもシャワーの出し方が分からなかったから、しぶしぶフロントに電話したら『ちゃんとpullしたのか?』と聞かれて『プールじゃねーよ、俺の部屋のシャワーだよ!』と答えてしまったときは本当にこの世から消えてなくなりたいと思った(ちょうどそのホテルの中庭にプールがあったの(´・ω・`))。まぁそんくらいの実力ですよ。

ホテルのチェックインのときも、そのホテル独自のサービスとか説明されるとほんと分からない。Yes!とPlease!とOK!しか言えない(どんだけ受け入れ体制なのか)。

そんな僕でも、カンファレンスの内容はだいたい分かる。海外カンファレンスに参加するくらいだから扱ってる技術についてはそれなりの理解はあると思うので、一度は聞いたことある単語ばかりだ。おまけにスライド見れば大体の内容は掴めるので、さっぱりわかりませんでした!ってことはないと思う。

今回このカンファレンスに参加するにあたって、模擬カンファレンスとしてRubyKaigiに行ったのだが(RubyはHello, Worldしかやったことないレベル)、海外スピーカーの言ってることはさっぱり分かんなかった。多分日本語で聞いても分かんなかったと思う。それでちょっと危機感覚えたけど、なんとかなるもんだ。

とはいえ、パネル・ディスカッションは何言ってるか分かんないし、コードの出てこない思想的な話、ビジュアルイメージだけのスライドの人の話とかキツかった。

また、海外カンファレンスの参加者はよく質問する。すげーいいこと言ってそうなQ&Aも聞き取れなくて歯がゆい思いをした。

あとパーティーとか大変だね。まず喋りかける勇気が出ない。ここまできたら英語以前の問題だけども、それでも相手が何言ってるか理解できないと大変だなと思う。圧倒的にリスニング能力が足りない。

とはいえ、総じて言えば、それでも参加すれば良いと思う。単純にセッションの内容を知りたければ、今の時代、大きめのカンファレンスならYouTubeとかで公開されたり、カンファレンスのビデオパッケージとか買えばよいし、物理的に移動する必要はない。

日本にいても個々の海外のスーパースターが何やってるかSlideshareとか彼らのブログを見ればチェックできるだろうけど、それ以外の全体として海外ののエンジニアはそこにいってみないと感じ取れないんじゃないかと思う。

Velocityなんて10万以上するチケットにもかかわらず1000人以上の参加者がいてごった返してたし、展示場では日本では聞いたことないパフォーマンスチェックツールのデモがそこかしこでやってたし、会場全体の熱量ってのに圧倒された自分がいる。だからなんだといえばそれだけだけど、少なくとも自分はもっとがんばらなきゃと猛烈にモチベーションを刺激されたし良かったと思う。

願わくば、同じ参加者やスピーカーに話しかけれればよかったけど、それは次回の宿題ということでこれからも頑張っていこうと思う。