デザインの秘訣はまずは気づくこと

The first secret of design is noticing

ときどき、使えないUIデザインのWebサービスに触れていると、中のデザイナーはなにをやってるんだ!と思うことがある。しかし、実際の中の人になるといろんなしがらみや諸事情により仕方がないと諦めてることが多々ある。

10年以上続いてるWebサービスでデザイナーをしていた自分にとっても他人事ではなかった。問題意識があってできていないのならまだ良いほうで、それが当たり前だとなんの疑問も思っていなかったら最悪だ。新米デザイナーのときに必要以上に熱くデザインの理想を追っていた時代から、いつのまにか事なかれ主義になって、そのどうしようもないデザインが当たり前だと思い込んではなかっただろうか。

これはなにもデザインだけの話ではない。例えば僕はしがないHTML/CSSコーダーなのでバックエンドのことはからっきしだ。エンジニアさんから言われるがままにmysqlのコマンドを打ってる。そこに疑問はないと言ったら嘘になる。なんでこんな念仏みたいないろいろコマンド打たなきゃいけないんだとか。

AppleでデザイナーをしていたTony Fadell氏の講演(上記の動画)は、そういった当たり前になる・習慣化した事象を見つけるためのヒントをくれる。そして、「そういうものなのだ」と思っていることにこそ、もっと良くなるチャンスが隠されている。

  • 視野をより広げる
  • より近くで見る
  • より若く考える

まぁこのようなことを言ってるのだけど、当たり前のことを当たり前じゃないことに気づいて、新たな解決法が次の当たり前になる。デザインってすごくanonymousだなと10年ぶりくらいに大学の先生が言ってたことを思い出した。

まずは気づくこと、そして声をあげること、さらに実装(解決)力も持っていたら君は最高のデザイナーになるじゃないかな。新年早々よい刺激を受けた。