仮説思考

BCG流 問題発見・解決の発想法

仮説思考というと難しく構えてしまうけど、要は予測を立てるということか。詳しい仮説思考の説明は以下の引用を参照。

この思考プロセスでわかるように、重要なのは最初に問題を絞り込むことである。問題を絞り込むと、幅広いテーマでもかなりコンパクトに扱うことができる。仮説を使うということは、問題を考えついたり、答えを探したりするプロセスというよりむしろ、効率的に不要な問題や役に立たない解決策を消去するプロセスなのである。 P.68

どこかで見覚えがある… そういえばそうゆう考え方したことある。

ここでは、問題の原因がなんなのかを探るために仮説を立ててというと、大げさだが、ある程度の予測を立てて検証していった。この時、仮説思考で考えず、出来る限り情報を集めてから問題に当たっていれば、Google Analyticsの膨大なメニューの仕様を一つ一つ確認するはめになっただろう。そんなことをすれば僕のリソースのうち1、2ヶ月はこの問題に費やされる結果になり、上司からも怒られるはめになっただろう。

本書でも言われていることだが、情報をできるかぎり集めることは意志決定の精度を高めるのに良いことと思われるかもしれないが、実際のビジネスにおいてはそんな時間もなければ、情報も完全に集められることもない。まして、全て集めたからと言ってその膨大な情報量がかえって意志決定の精度を鈍らせることも考えられる。

ビジネスパーソンにとって大切な能力は、先見性・決断力・実行力の三つである。 P.28

迅速な対応を考えれば、最初から的の得た仮説を立てることが最善策だが、肝心の仮説思考力の高め方は、日頃の実務(じゃなくても自分で問題を設定して)で仮説・検証を繰り返していくしかなさそうだ。急がば回れ、短気は損気。

Google Analyticsの解説本だけでなくこういった本も読んでおいて損はないと思った。特にセブンイレブンでの検証方法は説得力があった。リアル店舗でもあれだけのことができるんだから、数値化しやすいサイト検証もがんばらねばと純粋に思ってしまった。

「あなたの会社のここが悪い」、「ここがだめ」、「ここの戦略が下手」というように、相手のいままでの努力や苦労をすべて否定し、切り捨ててから、「だからあなたの会社はこうするべき」と提案するつくりになっていたら、内容は正しくても、相手は自分が非難されているという気持ちになり、反感を抱くだろう。(〜中略〜)話の内容や分析結果が正しいこと、あるいは提案が理にかなっていることも非常に大切なのだが、それ以上に提案や提言の内容が、会社の変革や成果に直結することが重要になるのだ。別の言い方をすれば、会社はそういう提案を求めている。したがって、自分が提案している内容が相手にとって実際のアクションにつながりやすいかどうかが、プレゼンテーションにおいて大変重要になる。 P.96

あと、仮説思考とはあんま関係ないけど心に残った所を最後に引用。