メルボルンに出張してきた

CSSConf/JSConf/Decompress

このところ立て続けに海外旅行にいっているが、今回は出張である。副題にあるカンファレンスに参加してきたのだ。ゆえに航空券・ホテル手配など会社の総務さんがしてくれたので楽だった。しかし、これが気を抜いた状態で海外に行くことになり、今回とんでもない大ポカをしてしまうのだった。

ちなみに、このブログは貧乏人が背伸びして贅沢しつつもコストは抑えて海外旅行を楽しむブログを目指しているので、テックな話は以後、出てこないのでよろしくお願い申し上げます。カンファレンスレポートは会社のエンジニアブログにあげると思う。知らんけど。

航空券選び

オーストラリア・メルボルンで開催されるカンファレンスなので、日本から都合の良い便がない。ジェットスターにメルボルン直行便があったかと思うが(LCCだし)、たいていは乗り継ぎをしなければならない。

総務さんからいくつか航空券のプランを提示してもらったのだが、カンタス航空で羽田からシドニー経由で、そこからメルボルンに乗り換えるというスタンダードなプランがあった。しかし、南半球に詳しくないt32kは「カンタス?どこのLCCだよ!?」と聞きなれないのでソッコー選択肢から外したが、なんてことはない由緒あるオーストラリアのフラッグ・キャリアであった(^q^)

オーストラリアで最古の航空会社である。世界ではKLMオランダ航空、アビアンカ航空に次いで3番目に古く、また英語圏で最も古い航空会社である。オーストラリアのフラッグ・キャリアとして知られる。 - カンタス航空 - Wikipedia

「Queensland and Northern Territory Aerial Services Ltd」 (QANTAS) でカンタスらしい。フラッグ・キャリアなら「オーストラリア航空」とかにしようぜ…

といわうけで、タイ航空で羽田、バンコク経由でメルボルンを目指す航空券にしてもらった。タイに向かう分、西へ迂回する感じになるが、タイ航空は今年利用しているし、乗り継ぎのことを考えるとスワンナプーム空港も多少馴染みがあるので、タイ航空のチケットをお願いしたのだった。

チェックイン

旅行系ブロガーを目指しているが、ANA以外あまり乗ったことのないペーペーである。乗り継ぎもしたこともない。しかもANAではチェックイン・カウンターに並ぶのが嫌なので事前に情報を入力して自動チェックインを利用しているので、いつもメールでモバイル搭乗券をもらっている。だから、普通のチェックインもあまりしたことがないし、そもそもチェックインってなんだよって気分である。旅の始まりから不安ばかりである。

Wikipediaによると搭乗手続き(チェックイン)と呼ばれるタスクは以下のようなことらしい。

  • 航空券の有無の確認
  • 本人確認
  • 最終到着国の入国資格確認
  • 手荷物の確認
  • 乗客の状況確認
  • 座席の確定
  • マイレージの手続き
  • 搭乗券の発行

なるほど。今回は会社からeチケット控えをもらっているので、搭乗券を発行してもらわなければならない。タイ航空のカウンターはちょいちょい並んでいる。みんな日本人。なんでそんな大きな荷物みんな抱えているんだ。

羽田 - バンコクとバンコク - メルボルンの搭乗券2枚をカウンターでもらう。最初に2枚の搭乗券をもらうので、特に乗り継ぎ先のバンコクでは手続き必要ないとのこと。ただトランスファーのとこ行けとのこと。

タイ航空(to バンコク)

機体はB747で機材古めだけど、やっぱりジャンボジェット機なので、エコノミー席も気持ち広めな気がする。僕の座席周りの担当の客室乗務員が、オラオラ系のおばちゃんで、「ほら、サンドイッチだ!サンドイッチどや!」、「朝飯だ!シート戻せやー、ほら、シート戻す!」みたいな感じだった。ANAとは違い大味な対応でビビるw

あと朝食の選択で、そのおばちゃんが「A魚〜A魚〜」(原文ママ)って言っていて、「じゃあBなによ!」って聞いたら、「ハ?何言ってんだおめぇ?」みたいな顔されて魚の朝食をもらった。他の乗務員が言ってたのを聞いてると、「オムレツ or フィッシュ」って尋ねてたので、たぶんあのおばちゃんは「エッ(グ or) さかな」と聞いてたのだなと理解した。ちょいちょい日本語混ぜてくんなや!紛らわしいやんけ!

ANAとのコードシェア便だからなのかタイ航空なのに機内食が微妙な日本食でまずかった。

タイ航空(to メルボルン)

早朝にバンコク・スワンナプーム空港について、トランスファーカウンターを目指す。EASTとWESTの2つがあって会社ごとに別れてるらしいが、タイ航空はお膝元なので東西どっちでもいいっぽい。イミグレに向かう他の乗客とは違う、乗り継ぎに向かい、保安検査をして、3Fの出発ロビーに向かう。やってみると案外簡単なものだった。

時間になったのでメルボルン行きのゲートに向かう。あんまりアジア系の人いなくて心細い。B777で機材新しめ。席はガラガラでみんな好き勝手席移動し始める。輩っぽい人たちに周りを囲まれて怖かった。ちなみに、この路線にはAirbus社の最新機A350が導入予定とのことで、もうすこしスケジュールが後だったらなーとちょっと悔しい。

今回の客室乗務員の人はすごく笑顔の素敵な人だったので、僕の中でのタイ航空の株が急上昇である。これぞ微笑みの国タイだ!コップンカー!!!機内食もガパオライスっぽいものが出たりしてよかった。ちなみに、真ん中奥の小鉢は豆腐の味噌あえではない。ココナッツプリンのマンゴーソース添えだ。

オーストラリア入国

自宅を出て24時間経ってもまだホテルに着いてない。だるい。あとオーストラリアの入国審査は世界一厳しいらしいとかで、ガクガクブルブルである((((;゚Д゚))))

案の定、長蛇の列で気が萎えていたところに、係の人が「お前、日本人か?ならこっちのブルーチケットのほうが早いぞ!」って言ってきて、ブルーチケットってなんだよ、タイ航空の搭乗券パープルだぞ。ほんとかよ!ってたじろいでいたら、「君が並ぶのが好きならいいんだけど、とりあえずトラストミー」とかゆうもんで、半信半疑で並んでみた。

あとで調べたのだけど、今年の6月からePassportの日本旅券を持っていると入国審査が簡略されるのである。キオスクみたいな端末で、パスポート入れて、結核になったことあるかー?犯罪歴あるかー?アフリカ最近行ったかー?みたいなこと質問に答えるとブルーチケットが発券されて、それを持って進んで写真を通るとゲートが開くシステム。最速だ!

それが終わると税関なのだが、やっぱり食べ物系の持ち込みが厳しいらしく、たくさんの人かスーツケース開かされてた。ぼくは普段使いのリュック一つだけなのでスルーされたけど。

メルボルン空港から市内へ

さて、空港についてからは慣例行事である観光者用のSIMをゲットする。ググるとOPTUSって会社のが良いらしくて、到着口、目の前に店舗もあったが、なんか閉まってる。「すぐ戻る」と張り紙がされていたので、先にmykiというメルボルンのSuicaみたいものを手に入れる。「Unfortunately、売り切れなのよね」と観光案内っぽいところのおねーさんに言われる/(^o^)\

まぁ、もう22時過ぎなので「だよねー」とあきらめて、OPTUSの方へ戻ると店員がいてオープンしていた。SIMくれ!というと、「Unfortunately、システムがシャットダウンしてるから今日は売れない」と言われる。Unfortunately二連発キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!それよりもなにも見知らぬ土地でネットがないのはだいぶ不安だ。SIMがゲットできないってことを想定してなかったわ…

しかも、空港のWi-Fiをつなげてみると総務さんからホテルからのメールが転送されてるのに気づく。「うちのホテル24時間受付あいてないから、いつ来んねんボケ!最悪21時までに来ないと締め出される可能性あるぞ!」みたいなことが書いてあって、もう21時とうに過ぎてんじゃん/(^o^)\って感じになり、SIMもないし、もう市内行きのスカイバスに乗ってる中で返信もできない、だいぶ焦る。

市内のサザンクロス駅に着くと、23時過ぎであたりは暗いし、ホテルまでUber使おうと思ったけど、ネットないし、流しのタクシーを拾ってホテルまで向かう。郵便受けっぽいところにルームキーが入っていて、それでホテルに入れた。なんとか宿無しを回避できた。

メルボルン初日

昨日はメルボルン深夜の到着で、何が何だか分からないままホテルについてそのまま寝た。カンファレンスは明日からなので、今日はいっぱい観光するぞ!と思って身支度をしはじめる。

が!

しかし!

だ!

信じたくないことに財布がない!

部屋中探しても財布がなかったのでこの現実に向き合わなければならなかった。

幸いパスポートとジーンズのポケットの中に5ドル札が入っていた。それ以外クレジットカード全部、オーストラリアドル、日本円も全部ロストしてしまった。いわゆるスッテンテンである。

「やばい、これは強制帰国パターンか!おい!?」とパニクる。というか、カードの再発行死ぬほどめんどくさいなー。嫌だなーって思う。あれメルボルンの警察署とか行かないといけない?だるい。死ぬ!!

昨日のことを冷静に思い返すと、サザンクロス駅で降りて、そこのセブンイレブンでmykiを買った時までは確かにあったから、タクシーの中に置いてきたのかもしれない。幸い、あとから経費精算しようとおもって、ちゃんとタクシーのレシートをもらっていたのが功を奏した。

ホテルの人にタクシーのレシート見せて、財布失くしちゃったんだよね(´;ω;`)って、もしよかったら電話かけて確かめてくれませんか?とお願いしてかけてもらったら、「They found it.」とのこと。

まじ神様いると思ったよね。まじゴットサンクスだよ。レシートにドライバーIDが 書いてあるとは言え、そんなもんなかったよって運転手が主張すれば届いてなかったわけだし、まじメルボルンのタクシー運転手最高だよ!と思った。オーストラリア人最高かよ!

ただ、いつホテルに届けてくれるのか言わなかったから、「今日はどこにも行っちゃだめよ、部屋にいて!」と言われる。いやー待つよ、わたし待つよ!と思ったけど、昨日の機内食から俺何にも食べてないんだよね、もう昼だよ。ハラ減ったよと思いながらホテルで待っていた。部屋にあったクッキー3つくらいを食べてやり過ごす。

もう一回電話してもらうと、届けに来るのにA$50払う必要があるとのこと、あと夕方になるとのことで、カードの再発行とか考えるとA$50くらい安いもんだ。払う!払う!って思ったけど、この辺、タクシー会社の規定にそったものなのか、タクシードライバーが個人的に要求してきたのかわからないけど、まぁ戻ってくるんならそれでいい。

というわけで財布が戻ってきたのは18時くらいだった。やっと動ける!やっとご飯食べれる!と思った。

皆さん、貴重品は分散して持っておきましょうね。おっさんとの約束だ。ちなみに財布がなくなって本当にスッテンテンになった場合の対処法は以下の通りらしい。

  1. カード会社に連絡してカードを止めてもらう(1passwordとかに番号をメモっておこう)
  2. 地元の警察署に紛失届を出す(あとの保険とかにいるっぽい)
  3. 大使館 or 領事館でアドバイスを乞う(お金は貸してくれないらしい)

お金をどうするのかという問題もあるが、Twitterで助けを乞うのも良いかもしれない。メルボルンなんて僕とは縁もゆかりもないところだけど、たまたま同僚とTwitterでメンションしあってたら、その同僚が駐在員時代の後輩がメルボルンにいるから、本当に困ってたら派遣します!と言ってくれたりして嬉しかった。

人間一人では生きてはいけないのだ。

SIMカード

財布が戻ってきたので、昨日買えなかったSIMカードを買いに、OPTUSの店舗に向かう。19時までの営業時間とのことらしいので、ダッシュで向かう。しかし、昨日から引き続きシステムがシャットダウンしてるからまた明日来いよ!と言われる。まじかよ、この会社大丈夫かよ!と本気で思った。結局SIMカードないまま、市内のフリーWiFiを助けに市内散策する。18時でも全然明るかった。

  • Telstra
  • Optus
  • Vodahone(生きとったんかいわれー!)

あとで調べたけど、OPTUS以外にもプリペイドSIMは売っている会社はある(当たり前か)。ただ、OPTUSより値段は高めだったり、空港にはOPTUSの店舗しかなかったりと、使い勝手は悪い。この辺のバックアッププランをあらかじめ考えとくべきだった。

結局3日目にしてやっとSIMカード手に入れたのだった。

メルボルンの写真

古い町並みのいっぱい残ってる。

フリンダース・ストリート駅。黄色が印象的。

フェデレーション スクエア。いこいの広場てきな。

トラムが碁盤の目上に走ってる。市内中心部はフリー区間で便利。

超絶オサレカフェが多い。

路地裏。

GitHub使ってるのが許されるのは小学生までだよね~ギャハハ。次は寿司HUBよねーなんつって。

スーパーにはカンガルー肉もあった!

ビクトリア図書館。いい!

夕日の差し込み感がいい。

駅?元駅?みたいな建物。

華やかな通り。

クイーン・ビクトリア・マーケット。

いろいろ雑感まとめ

USB-Cの新しいMBPを買ったので、それに合わせてUSB-CのNexus 6Pを持っていったが、モバイルバッテリーが普通のUSB-Aタイプなので、結局アダプターを持っていかなければいけないのがだるかった。持っていくもの極力減らしたい。

帰りはホテルから空港までUberを使ったが、A$30ドルくらいで、行きのスカイバス+タクシーのA$34も安かった。ただ利用したのはUber Xというので、いわゆる白タク。空港から市内でUberを利用するとUber Black(ハイヤー)しかないのでたぶん倍くらいかかるっぽい。今更であれだけどUber初めて使って感動した。

バンクーバーも住みやすい街だったが、メルボルンも引けを取らない。むしろ天気がいい分、メルボルンに軍配があがる。夏だというのに、そんなに暑くなかったし、むしろパーカー必須な気がした。あと英語圏なのに日本との時差が2時間しかないのも不思議な気分だった。カフェも多く、いい街だ。ANAにメルボルン直行便ができたなら、また行きたい。乗り継ぎはいやだ(T_T)

前回のマレーシア旅行が完璧に予定通りいって、「俺も旅慣れてきたぁ〜」なんて天狗になってたときの、財布紛失という大ポカである。驕れる者久しからずという精神でこれからも頑張っていきたい(謎

総務に旅の手配をしてもらって、あぐらをかいていたが、全力で自分でもリサーチして、リスクの分散、バックアッププランの用意など旅の準備を怠らないよう肝に銘じた。