ハイパフォーマンスWebサイト

高速サイトを実現する14のルール

Webサイトが遅いのはたいていバックエンドが悪いんだろうという常識がこの本では覆されている。サイトパフォーマンスの原因の80%はフロントエンド側にあって、しかも、そのほとんどがちょっとした設定・気遣いで解消できるという嬉しい内容。

本書で高速化するための14のルールが示されているが、もっとも重要なのは、ルール1のHTTPリクエストを減らすことだ。つまり、画像、CSS、JavaScriptといったコンポーネントを減らすことだ。

これって、つまりサイトパフォーマンスを決定するのは、サイトのページイメージ(コーディングも含める)をつくるWebデザイナーの手腕にかかってるってことだよね。Webデザイナーの責任重大だ。

極論を言えば速くページを表示させたかったら、画像使わずテキストだけで制作すれば良いわけだけど、そんなサイトだれも見ないよね。いや、請求力がないという話。かといって、画像だらけのサイトはパフォーマンス遅くさせる。

デザイナーはビジュアルイメージを作成する際に、なぜそこは画像で表示させなければならないのか、といった具合に常に考えなければいけない。『こっちの方がキレイだからいいんじゃない?』じゃダメだ。ここでもデザインの説明責任と言うものが重要だと理解した。でなければ、せっかくバックエンドさんたちが苦労して作り出したパフォーマンスをフロントエンドで相殺してしまったら申し訳。

14のルールのうち、Webデザイナーが実践できるのは3つか4つくらいだけど、こうゆうことがあるってことを理解するためにも、デザイナーの方も必読!