ヘルベチカ

世界を魅了する書 [DVD]

のっけからやられたよ、ほんと!学生の頃はタイポグラフィは好きなほうだったけど、Webデザイナーになってからは、Fontなんて制作者が制御できるものでもないし、するべきでもないと思ったり、かといってテキストをimg画像にするくらいならそのままテキストで使うよ、SEO的にも…なんて具合に諦めていた。

優秀なタイポグラファーは文字間の距離に敏感だ 文字は黒 文字間は白 タイポグラフィとは白い部分のことだ 重要なのは文字間の空間なんだ ― Massimo Vignelli

だけど、やっぱり素敵だ。

深いよ、深すぎるよ、てかよく分からんよ。 けど、シビれた!

書体は重要だ。たが、よい書体はさほど多くない。評価を甘くしても10ほどだ。私は3つしか使わない ― Massimo Vignelli

この映画はHelvetica賛美一辺倒なのかなと思ったら、違った。 最初はHelveticaは最良だ!どこも手を加えること必要がない書体だ!と年輩のデザイン関係者らは言っている。

3〜4書体しか使わない人の手法は疑わしいと思うね。1つの作品の中なら面白いと思う。わざと限定を加えることで自らを集中させるんだ。でもその手法で生涯やるとしたら、それはライターが3〜4語しか使わないのと同じだ ― Stefan Sagmeister

しかし、中年?中堅のデザイナーなどは、感情を表現するのにお行儀のよいHelveticaはだけではつまらないと言う。

おかしいのは大勢の人がHelveticaをグローバル化や画一化と結びつけること。そんなことにはならない。誰でもひねりを加えられるからだ。書体のサイズ、そして字間にも国民性はいくらでもだせる ― Experimental Jetset

もうちょっと若いデザイナーらになるとHelveticaをうまく自分のものにしている。

見終わって、非常にうまくまとめらているなと感じた。文字興味ない人でも楽しめる映画だと思う。タイポグラフィもちゃんと頑張ろうと思った1時間20分だった。

文字に関してあんまり興味ない人などはまずこっちの本から読むと、また味わい深い映画になると思う。