それ誰のためのユーザビリティ?

DooGA Teck Talks 06

月イチの社内勉強会、第6回目は同僚の@in0in0氏が『ユーザビリティ』をテーマに講義をしてくれた。

ただ理論を振りかざすだけの講義ではなく、自社サイトでどういった対策が考えられるかなどオリジナリティあふれる内容で大変勉強になった。

製作者の「3ある」:欲望がある、知識がある、愛着がある

いろんな情報を伝えたい、多くの商品を売りたいなど欲望があり、自社サイトがどんな構造でどんなナビゲーションか熟知していおり、長期間にわたってサイトを制作しているわけだから当然愛着もある。そんな自分がユーザーだと思い込んでサイト制作にあたるわけだから実際のユーザーとの乖離がでてくる。

ユーザーの「3ない」:読まない、知らない、興味ない

実際のユーザーというのは長い文章なんて読まないし、初めて訪れたサイトの構造なんて知る由もない。ましてや興味アリアリでサイトに訪問することなんて多くないだろう。

これまでの勉強会は社外から人を招いてたけど、今回は純社内産で勉強会を開催できた。別に外から招かなくても社内にもすごい人はいっぱいいる。ただそれが見えていないだけなんだと思う。ちょっと前にでて喋るだけでそれ以上の価値・メリットが得られるから、皆もっとアピールしたらいいよ!勉強会終わった後で@in0in0が『皆も勉強になったかもしれないけど、一番勉強になったの俺だからね、あんだけ徹夜して作ったんだから絶対に忘れない』って言ってたのが印象的だった。

話す内容はなんだっていいと思う。今回のユーザビリティは業務でも役に立つような知識だったわけだけど、@in0in0の前座で自分の最近の活動について喋ってくれた後輩くんは、職業デザイナーでは満たされない創作意欲をコンペで解消しているといった内容で、その作品の出来の素晴らしさだけでなく、その作品に対する姿勢ってのが普段仕事をしていて気づかない面だったのですごく驚きだったし、こちらとしてもモチベーションがあがった。彼も自分の考えをまとめることができてよかったのではないかと思っている。

なんか、うん、だんだん良い方向にチームとして組織として向かっているのではないかと感じられはじめた日だった。