デザイニング・ウェブナビゲーション

最適なユーザーエクスペリエンスの設計

Webデザイン(HTML/CSS)の本にはPhotoshopのイメージをHTML化するテクニックこそ教われども、ページとページの繋がり、サイト構造などの知識は教わった記憶がない。

それこそシロクマ本という、うってつけの本があるのだが血気盛んな若いWebデザイナーがその本に巡り会う可能性は低く、巡り会ったとしてもあの重量かつアカデミックな本を読破するのは至難の業だ。

というわけで、これまでWebナビゲーションに関する知識は暗黙の了解、もしくは断片的な知識しか持ち合わせてない自分にとっては、この本は待ちにまった教科書、つまりはバイブルなのだ。

今日届いたので、読破はちょっと無理があるので印象だけでも紹介したい。本書のページデザインはデザイニング・インタフェースと同じような体裁でカラフルで見やすいデザインになっている。

紹介されているキャプチャ例も、一体いつの時代のサイトだよ!なんてことはなく、お馴染みのYahoo!, Flickr, Amazonなど実際にみたことのあるサイトを例に紹介してあるので理解しやすい。また各章末には参考リソースが明記されているのでここからまた興味がある分野を掘り下げられることもできる。

また、『パンくずナビゲーション』『ステップナビゲーション』『ドロップダウメニュー』などのナビゲーションパターンが網羅されているのはもちろん、第2章ナビゲーションを理解するの情報探索と理論的モデルでは人間が情報を探すときも一様に探すのではなく、指向性閲覧、既知項目検索モード、再発見モードなど様々なモードがあることも紹介されていて、大変勉強になる。しばらくは手放せなさそうだ。