【新版】UI GRAPHICS

成功事例と思想から学ぶ、これからのインターフェイスデザインとUX

旧版も購入したが一度も読まないまま、Twitterで好評だったので新版も購入してしまった。というのも、こうゆう系の本は、最近のアプリスクリーンショットをポンポンおいて、一言二言コメントが載ってあるだけのようなものが多い。そんなもん本で見るより操作感も含めて実際のアプリに触ったほうがいいじゃん!と勝手に思ってたんだけど。違った。

スクリーンショットなどの事例等も、もちろん載っているのだけど、それよりもなにも、最前線で活躍するデザイナーや研究者のインターフェイスに関する骨太の論考テキストがとてもよかった。決して長ったらしい文章が続くわけでもなく、かと言って物足りない量でもなく、ちょうどよい感じのテキストが9つと、旧版のテキストもアーカイブとして收められている。

いま日常的に触れているUIやインタラクションは、あまりにも馴染みすぎて何も考えずに使っているかもしれない。そういったものを、なぜそれが受け入れられているのか、受け入れられるようになったのか、歴史を踏まえながら明確にテキストとして説明してくれるのはとても難しいことだと思うし、ありがたいと思う。

なんなら各人の論考テキストをまとめた短編集になったとしても欲しいくらいの一冊だ。