いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン

昔勤めていたところで、ビットコイン好きの同僚がいた。けっこう初期の段階から買ってたらしくて、なお買い続けてるらしい。そこで初めて仮想通貨なるものを知った。試しに買ってみるかと思いながら、結局買わないままいると、毎月ビットコインの価格が上昇していって、これわ買わねば!!と強迫観念にさいなまれるほどだった。それからほどなくして、マウントゴックスが破綻して、ビットコインの価格は急落した。2014年の話だ。

あれから、3年。また別の友だちがビットコインを買っているという話を聞いた。今度は少額ながら実際にビットコインを購入してみた。購入してみると、チャートの動きが気になってしかたがなかったり、ほかの仮想通貨にも興味を持ち始めるようになり、本書を手にとってみた。

僕がビットコインを買った取引所でもあるcoincheckの共同創業者が書いた本。多少coincheckの宣伝も兼ねてる部分はあるが、全体的にビットコインやその背景についてわかりやすく解説している。

本書を手に取るまで、仮想通貨に関しては『投機』としての印象だけだったが、例えばビットコインなら今の割高な国際送金がほとんど手数料なしで送金できたり、ビットコイン自体、特定の国に依存する通貨ではないので、戦争などによって国がぼろぼろになってお金が紙切れになってもビットコインにしとけば、価値は守れる(ビットコイン自体の暴落もあるが)。

なるほど、この仮想通貨にまつわる技術というのは人の役に立ち可能性が十二分にあるのだなと本書を読んで理解した。とくにブロックチェーンの技術の応用の可能性は興味深い。特に前提知識もなく読めたので、仮想化通貨に関して最初の1冊としては、もってこいじゃないかなと思う。

興味がでてきたので、引き続きこの分野の本をいろいろ買ってみようと思う。