なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?

資本主義の変わり目に割を食ってしまう世代のために

人気そうなので読んでみた。前半部分は無料でダイヤモンド社のサイトで読むことができる(特に世界史のあたりがおもしろかった)。

この本のターゲットは我々のような若者としているので、流行りのマンガやドラマを例に分かりやすく世界経済について説明している。

簡単にまとめると、世界経済は今後もこれまでと同様な成長は期待できない、というか無理。だけど強欲だが無自覚なジッジとバッバがそれを望む。そのため政治も経済も歪んでおかしなことになってるという話。

なんとなくそうなんだろうなってことをズバズバと解説してくれる内容でよかった(それはそれで不安を増大するものだが)。結論としては「定常型経済」への移行なんだろうけど、そんなにスムーズに行く話でもないし、期待もしていない。

実際にこの歪んだ状態は少なくとも僕の生きている時代では続くだろうし、そう割り切ったうえで、このゲームの中でうまく立ち振る舞うためにはどうすればよいのか考えさせる1冊となった。これが1,000円なら買いだろう。