我が闘争

大学生の頃、デジワラという1ヶ月後の日経平均株価がどうなってるか、基準日より下がってるか、上がってるかを当てる金融商品というかギャンブルっぽいのがあった。

例えば、1月1日の日経平均株価が1万円だとして、2月1日に1万100円だったら、上がるにベットした人がかけ金の2倍くらいもらえる。下がってたらそれにかけた人ももらえる。もっと細かく数百円単位でどのくらい上がってるか・下がってるか掛ければリターンの倍率も5倍とかになってくる。もちろん、外したらかけ金は戻ってこない。まぁ、ギャンブルだ。

当時の株価はイケイケでなんかこのまま日経平均2万円いくんじゃね?って感じで毎月上昇していたので、まぁ『上がる』にかけとけば固かった。事実、僕自身も最初に利用した月に1.5万かけたら3万円くらいになって戻ってきて、調子こいて次の月はいろいろ集めてなけなしの7万を『上がる』にかけた。だいたい2倍リターンだから原付きでも買おうかと、とらぬ狸の皮算用をしていた。

ベットした月の日経平均は順調にその株価をあげていたが、俗にゆうライブドア・ショックが起こる。一日で600円くらい急落していて、大学でションベンちびりそうになったのを今でも思い出す。まぁ結局、その月は基準日より『下がった』ということで僕のなけなしの7万は消えた。『ホリエモンーーーーーー!!!なんてことしてくれたんだ!!!!』って思ってた。

といわけで(どうゆうわけだ)この本読んだら、当の本人もなぜ逮捕されるのよくわからないまま逮捕されていて、あっけないものだと感じた。ライブドアの事件に関しては、本書以外の著書でも紹介されているが初めて読んだのでおもしろかった。

本書では堀江氏の九州にいたときの生い立ちも紹介されているところが特に興味深かった。東大出身というのは知っていたので、どうせ地方の医者の息子か、大きな地主の子供なんだろうと勝手に思い込んでいたけど、読んでみるとそうでもない。いろいろ苦労しながらも反骨心で頑張ってたのが人間味があってよかった。

東大に入ってからは麻雀廃人になってたり、競馬にのめりこんでいたりとダメ人間まっしぐらだが、プログラミングスキルがあったので、そのままWeb制作会社たちあげるくだりなど、おもしろかった。宮川さんにも、ちょろっと言及してあって、Rebuild.fmファンとしては、おぉ!ってなったw

堀江氏の書籍はいろいろあるけど、自叙伝としてはこれがはじめてっぽいので、最初に手に取る一冊としてはよいと思う。