聞き手を熱狂させる!戦略的話術

オバマに学ぶNLPプレゼンテーション

Amazon.co.jpの評価がよかったので購入してみたが、個人的にあんまりだった…本書はオバマ氏の演説をNLPに基づいて説明していく流れだが、このNLPというのがあまり好きになれない。ちなみにNLPとは、

神経言語プログラミング(Neuro-Linguistic Programming: NLP)とは、 ジョン・グリンダー(言語学者)とリチャード・バンドラーによって始められたコミュニケーション技法・自己啓発技法・心理療法技法を中心とした体系である。 NLPは、「3人の天才的セラピスト」である催眠療法のミルトン・エリクソン、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、家族療法のバージニア・サティアが 意識的・無意識的に用いていたテクニックを体系化したものだとされる。 NLPはベトナム戦争の際に、効果を発揮したとされており[要出典]、心理治療の現場で使用され、のちにビジネスや教育などの分野でも応用された。 しかし、その一方で、その効果の程度を疑う声もある。

『ペーシング』や『ラポール』といったNLPの技術を本書でも紹介しているのだが、新しい名前をつけることでそれっぽく感じるだけで、結局やっていることは聴衆に話を合わせる、信頼関係を築くといった当たり前のことを言ってるにすぎないのではと感じた。また『戦略的話術』という題名とは裏腹に本書の内容はちょっとした言葉遣いなどに説明の重点が置かれている点で、そんなことする暇があったらプレゼン・話の内容を吟味したほうがよっぽど効果的なんじゃないだろうかと思ってしまった。

結局、Wikipediaにも書いてあるようにNLPはテクニックの一つにしかすぎず、NLPを学んだからといって必ずしも成功できるわけではない。この本はどちらかというと、すでにプレゼンがうまくてさらに完成度を高めたい人が読んだ方が適切だなと思った。うん、プレゼンに近道はない。