デザイン思考の先を行くもの

Design the future

いまだにデザイン思考ってよく分からないまま、デザイン思考の次なるものを扱ったと思われる本書を手にとってしまった。

一般的にデザイン思考を実践するプロセスとして以下の6つのようなステップに区別することができる。

  • Discover(課題の発見)
  • Define(課題の定義)
  • Ideation(アイデア出し)
  • Prototype(試作)
  • Implement(実装)
  • Evaluate(評価)

が、著者の主張にしてみれば、これはPDCAサイクルと同じで、アイデアを改善することには長けている(1→10)が、ゼロからアイデアを創出する(0→1)には適してはないのだろうかということ。

というわけで、0→1のイノベーションには見立てる力が必要だと言っている。

全く関係のないふたつの異なるものも、それぞれをシナリオまで抽象化して捉えることで、同じ土俵で結びつけることができる能力

見立てる力を養うために、アイデア出しの方法論や、バックグラウンドの違うもの同士を同じ問題解決に当たらすことの重要性などを説いている。

再現性あるイノベーションができたら苦労しないわけで、ここで挙げられてるような事例や方法論は、まぁそうだよなという感想しかない。

とはいえ、2、3時間で読めそうな文量で、最近の動向が簡潔にまとまっているので、手にとってみる再確認するという意味では良いのではないだろうか。