臆病者のための株入門

マネーロンダリング』を読んでからファンになっている橘玲氏の著。

株で誰かが数億円儲けたとかよく聞く話だが、儲けた人がいるということは必ず損した人もいるわけで、圧倒的に損した人の人数のほうが多い。結局、表に出てくるのは儲けた人しかでてこないし、株価を予測することはできない以上、ギャンブルに過ぎない。儲けた人から儲けるテクニックを聞いたところで、それはじゃんけん大会で優勝した人にじゃんけんのコツを聞いてるに他ならない。

儲けるためにはシステムの歪みをいちはやく見つけることだが、時間が経てば皆が気づき歪みも是正されてしまう。市場というのは非常に効率的なものらしい。

ローリスクで短期で大きく儲けたいというのは、いかに戯れ言なのか理解する必要がある。そこでリスクを分散し長期で手堅く利益を得る意味でインデックスファンド(経済学的にもっとも正しい投資方法)を勧められている。なぜなら資本主義は自己増殖なシステムなので長期的に見れば市場は拡大し株価は上昇するはずだから。

インデックス投資という言葉たまに耳にしていたが日経225など買っても、昨今の日経平均株価を見ていても下がる一方でとても買いたくない。長期でも見たところでも、ここ10年を2万円を超えてまた落ちるみたいな流れで長期トレンドでも成長してるようにみえないから、実際どうなんだろうと思っていた。

しかし、経済学でゆう『市場』というのは世界市場なので、世界経済の箱庭をつくるにはTOPIXだけなくS&P500のような海外市場も考慮しなければならない、世界経済における日本の経済規模を考えると国内15%、海外85%の割合で投資すれば世界市場のミニチュアを作れる。

読めば読むほど、この世においしい話なんてないのだと理解したし、あったとしてもそれは騙しに来てるのだと理解するべきだ。結局、普通に働いて給料もらって無駄遣いしないようにするのが一番だと身にしみた。浪費やめよう。