捨てられる銀行

型破りのエース森金融庁長官がすすめる大改革とは?

銀行っていうか、森信親金融庁長官が行う金融改革目線で書かれてる。最後の方に優秀な銀行の取り組みについて解説してある(地元、北國銀行が取り上げられていてちょっと嬉しかった)。

金融庁の基礎知識でも読んだが、金融庁は俗に言う金融処分庁から金融育成庁へと大きく方向転換しようとしていている。だが、長い間マニュアル的なお作法に慣れている金融庁職員も、それに従ってきた銀行員も、森長官が求める理想には程遠い。

そうゆうわけで、地銀で活躍している人物を金融庁へとヘッドハンティングしてきたり、無駄が多くてコストのかかる金融検査マニュアルを廃止しようとしたり、奮闘するわけだ。

そもそも、銀行なんてものは私みたいな個人にとっては給与の振込口座に指定するだけの存在であり、何をやってるのか分からない。強いてゆうなら半沢直樹に出てくるような悪そうな人物のイメージでしかない。

目指すべき理想は半沢直樹のように、ただの数字上の財務評価だけでなく、融資先の事業への理解など事業性評価もして地域経済の発展を一緒につくっていくべき存在だ。

森長官の改革の内容を知るとともに、地方銀行の実情を知ることができる良書だ。