バンクーバーからシアトル日帰り旅行

Watching Seattle Marinaes

せっかく、バンクーバーに住んでいてアメリカも近いことなのでシアトルにメジャーリーグ観戦しに行くことにした。本来であれば交通手段はバスを使うのが最安なのだが、これまたせっかくなので、行きは列車、帰りはバスにしてみることにした。そうゆうわけで、出不精t32kのアドベンチャーの始まりだ。

4:00 AM 起床

いつ起きてもいつ寝てもいい、そんなニート生活しているt32kにとって目覚まし時計は単に時を刻むだけの代物と成り下がっていた。だがそれゆえに、目覚ましアラーム特有の電子音には敏感に反応することができのだ(寝坊せずに済んだ)。

完全に眠気を覚ますためにシャワーを浴びる。このまま二度寝したらなんと幸せなことか、なぜ日帰りでわざわざシアトルまでいくのか?ベッド最高じゃん?家でネット最高じゃん?などと甘い囁きが頭の中でグルグル回っている。

だが、オレは颯爽とシャワーをキメた。

5:30 AM パシフィックセントラル駅到着

パシフィックセントラル駅

最近はバンクーバーもすっかり天気がよく、日中はTシャツ一枚でも十分過ごしやすいが、朝は冷え込む。日曜でSkyTrainの始発が遅いので路線バスに乗ってパシフィックセントラル駅に向かう。バスの中はおじいちゃん、おばあちゃんばかりだ。一体こんな朝から何をするんだと考えているとパシフィックセントラル駅に着いた。

今回乗る列車はAmtrak Cascadesという、カナダ・バンクーバー〜アメリカ・ユージン(ポートランドよりも南)を結ぶ線路。本来、国境を渡る時に入国審査をするのだが、列車の場合、この駅の中であらかじめ入国審査をするらしい。ということで税関申告書に記入して列に並ぶ。

駅員のチェックが自分の番になった。『お前、ESTA持ってるか?』と彼は聞いてきた。

陸路ではESTAは取得しなくてもよく、代わりにI-94Wという申請書を書けばいいとt32kは知っていた。

陸路での入国の場合、ESTAの申請は通常不要ですが、ESTA有効期限内(2年)であれば「I-94W」の記入が免除されることがあります。 - [ アメリカ陸路入国ガイド ] GoToVan

免除されることがありますって何だよ!されないこともあるのかよ!って思ったのでESTAの申請費用もかかるし、取らずにいたのだった。

t32kは自信を持って『持ってねーよ!』と答えた。するとどうだろう、駅員の顔はさも『え?持ってないのによく来たね?キミ馬鹿なの?それで乗れると思ってんの?え?アメリカ行けると思ってんの?』と語っているようだった。不安に駆られたが、すぐさま隣のおねーさん職員が『これに記入すればいいのよ』とI-94Wを渡してくれた。それでその駅員も理解したようで『この緑色の申請書(Form)に記入するんだ!』と言ってきた。

だが、t32kの拙いリスニング力の解釈ではこうだった。『緑色のホーム?駅のプラットホームに行けばいいってこと?そんなカラフルなホームがあるのか、変な駅だな…』と思いながら、てくてく入国審査の方に向かった。そしたら駅員が『Fill Now!!』って怒ってきた。テンションダダ下がりだ。僕も30過ぎのいい大人だ。この歳になるとそうそうに怒られることもない。だからダダ下がりだ。

あとから思ったが、僕のが並んでた列の前後でI-94Wの申請手順を踏んでいる人は僕以外にはいなかったので、やっぱりみんなESTA持ってるのかなと思った。なにせ怒られたくないので今度はESTA取っておこうと固く決心したのだった。

とりあえず、I-94Wを記入して入国審査を済ませる。I-94Wの申請には6ドルがいる。あいかわず入国審査官は怖い。『何しに行くんだ?』『観光だよ。』『友達に会いに行くんか?なに見るんだ?』『なにって、野球見るんだよ!///』ってなやりとりして、ようやく列車に乗り込む。

6:30 AM Amtrak Cascades出発

Amtrak Cascades

日本の新幹線のようなものを期待してはいけない。

コーチ

Amtrak Cascadesには普通座席(コーチ)とビジネスクラスの2つの席があるが、ビジネスクラスは3列席でゆっくりできるのと入国審査の優先と食堂車で使える3ドルクーポン?があるくらいで、普通席にたいしてそんなにアドバンテージがないように思える。普通席だと僕の場合41ドルで買えた。もっと早くから購入すれば30ドルくらいで買えるので、バスとの価格差もそんなにない。

普通座席(コーチ)

普通座席も十分快適だ。

普通座席(コーチ)

特に僕の席は隣が簡易席でほぼ一人がけみたいに使用できた。しかも景色が綺麗とされている海側のシートで、あの駅員いいヤツじゃん!と心の中で思ったのが心の中で消化しておく。

そんなわけで、まさかの定刻通りの6:30に出発。
やるじゃん、カナディアン( ・∀・)!!

景色

Cascadesは海岸線を走っているところがあり、景色がよいっぽい。ときおり小さなビーチで家族で日光浴している光景もみられ、これぞ、世界の車窓から!と感じた。

ボーダー

写真では見難いと思うが、窓の奥に国境がある。列車もここで停止して、税関申告書が回収されるが、特に質問等のやりとりはなかった。あと、アメリカ側に入ると列車のWi-Fiが使える。カナダ側で使えないのはコスト削減だからだとかなんとか。ちなみに電源も完備されている。

11:00 AM Seattle King Street駅着

King Street駅

11時ちょい手前くらいにシアトルに着く。降りてからは自由解散みたいな感じで特に何の手続きもいらなかった。俺は自由だ!

King Street駅

着いてから、自分の使っている携帯のUnlimited US Roaming Add-Onを申請していたが、使えない…なんてこったインターネッツがないなんて。テンション下がる。

とりあえず、昼飯をパイク プレイス マーケットーで食べようと思い、Link light railに乗ろうと思うが、駅が閉まっている。

King Street駅

よく確認せず、One-Day−Pass券(4.5ドル)を購入し、違うルートから入れないか試してみる。入れそうにないので、隣の駅に向かうがここも閉まっている。注意書きをよく読んだら、なんだいこれ!下に降りるエスカレーターが閉まっているんじゃなくて、ダウンタウンの区間が土日閉鎖ってことかいな!!なんてこったい俺の4.5ドル返してくれ!!テンション下がる。

ゆーてパイクプレイスマーケットに向かう電車じゃんこれ?一番使うとこじゃん?しかもなんで土日閉鎖するん?いっぱい観光客来る日じゃん?平日やればいいじゃん?とおせっかいな疑念が湧いてくるが、時間がないので予定を変更して歩いて直接セーフコ・フィールドに向かう。

1:10 PM Seattle Mariners観戦

Safeco Field

とりあえずメジャリーグというものを見たかったので、試合カードにこだわらず Seattle Mariners vs. Tampa Bay Raysを見に来た(先週はヤンキース戦でマー君が登板したらしい、そっち見たかった)。

Safeco Field

自分の買った席(86ドル)が思いの外グラウンドに近くて、それまでのテンションが旧反転した!あと、ゲーム前のファンサービスかなんかでグラウンドを行進している家族がいた。

Safeco Field

序盤1回表から1点取られていて、スゲーションボリ(´・ω・`)なスタジアム。

Safeco Field

あの手この手で楽しまそうとするスクリーンで徐々にボルテージがあがるスタジアム。

Safeco Field

日曜のデーゲームなのでファミリーが多かったです。

Safeco Field

席は近くてよかったけど、日差しをモロに受けて日焼けが痛い。

Safeco Field

帰りにマリナーズグッズ買いたかったけど、円安が怖いので我慢(´;ω;`)

4:30 PM Seattle 観光

18:00に帰りのバスが出発なので、最後まで野球見てたら観光する暇がないということで、7回見たところで切り終えてセーフコ・フィールドを後にした(結局1-3でマリナーズが負けた)。

Seattle

バンクーバーも大きな街だと思うけど、シアトルのほうが巨大だった。

Seattle

坂が多いね。うん。急!

Seattle

Cherry Street Coffee House、いっぱいある。ここのオーナーの娘さんは2014年全米バリスタチャンピオンだとか。

Seattle

なんか見たことあるこれ。シアトル美術館

Seattle

おなじみのパイク・プレース・マーケットとか。

Seattle

おなじみのスターバックス一号店とか。

Seattle

表参道店はいつも行列ができてるKuKuRuZa popcorn。ここなら並ばずにすんなり購入できた。ハウスメイトのおみやげにメープルベーコン味とハワイアンソルトキャラメル味のポップコーンを買った。中毒性高すぎて止まらなくなるね、このポップコーン。

Seattle

Cherry Street Coffeeの店内。なんかどこもこーゆアンティークな感じの内装が多かった気がする。

Seattle

シアトル坂が急だなと思ったけど、坂の下に電車が走るトンネルがあるからかーと思ったのでした。

6:00 PM BOLT BUS出発

携帯の国際ローミングが使えないと思ってたら、デバイスの方でローミング禁止にしてあった。解除したら使えた。俺は自由だ(ネット的に)。

Seattle Chinatown-International District

といっても、気づいた時にはもう帰る時間。帰りはBOLT BUSという会社のバスで買える。集合場所はSeattle Chinatown-International District。ほんとチャイナタウンの目の前。

Uwajimaya

近くに日系スーパーのUwajimayaがある。ここにフードコートがあるので、バスにのる前に腹ごしらえしていくのもありかと。

BoltBus

帰りのBoltBus。チケットの確認がすごいテキトーだったり、指定席じゃなかったり、かなりアレだけど、バスはWi-Fiついているし、席によっては電源もある(ない席もある)し、快適だ。僕が買った時は30ドルだった。まぁアリだろう。

バスに乗ったら税関申告書を書いて、ボーダーで入国審査うける。ボーダーにつくとバスの乗客が全員降りて、全員が終わるまでバスは出発しないし、ほかのバスがまた後ろに来たりするので、審査官もプレッシャーなのか、ここの入国審査はちょっと適当な気がした。『何しにカナダきたの?』『ワーホリ』『どこ行ってたの?』『シアトル』『何日?』『日帰り』『OK、GO!』って感じだった。

10:00 PM パシフィックセントラル駅到着

んなわけで、サイトには4時間の運行って書いてあったけど、実際バンクーバーについたのが、9時半で、3時間30分でシアトルから帰ってこれた。休憩とか入国審査抜けば、実質3時間切るくらいだからバスのほうが速いなー。

パシフィックセントラル駅

午後10時だというのにまだ明るい。16時間の日帰り旅行だったが、おもしろかった。また行きたいと思うt32kなのだった。