Ethereumをマイニングしてみる(2017夏)

How to mine Ethereum on a Windows PC

年初に立てた目標であるANA SFC獲得を早々に達成してしまい、生きる意味を失いかけていた。幸い、最近は仮想通貨にご執心で日々デイトレーダーのごとく生活していた。ただ、豆腐メンタルな自分にとって、デイトレは命を削るようなもので、こんなこと続けられない。まっとうに生きようと思い仮想通貨のマイニングを決意した2017年の夏である。

仮想通貨と聞けばビットコインを思い出すだろうが、ビットコインのマイニングに関しては専用のマシンを使い、工場などで大規模に行うのが主流であり、なおかつ中国のような電気代が安い国でやるのがセオリーであり、個人ではどうこうできるものではない。

ただEthereumなどの他のいくつかの仮想通貨に関してはグラフィックボードを複数積めば、そこそこ稼げるという噂を聞き手を出して見た次第である。

Windows PCの準備

コスパよくグラボを複数積むために、まずデスクトップWindowsを用意しなければならない。大学の時に初めて買ったパソコンがVaio Wで、それ以降はずっとMacだった自分にとっては自作Windows PCは未知の部分だ。詳しい同僚の助けを得ながら、Amazonでポチッとな!

マザーボード PRIME X370-PRO

基本的に一番重要なのはグラボなので、自作PCに詳しい人はすっ飛ばしてもらって問題ない。

最近のマザーボードならグラボが6枚くらい積めそうなので、価格.comで人気そうなの選んだ。選ぶポイントはPCI Express x1 or 16xのスロットが何個ついてるかだ。

なお、GPUの計算結果を映像出力する必要がないので、PCI Expressはx1スロットで十分なのだそうだ。というわけで、PCI Express x1 5スロット、PCI Express x16 1スロットみたいなマイニング専用マザーボードなるものも発売されるそうだ。

CPU AMD Ryzen7 1700 with WraithSpire 65W

GPUでマイニングするのでCPUの性能は関係ない。ので別にそんなにいいCPUを買う必要はないが、最近よくRyzen!Ryzen!と聞くので、流行りに乗ってみた。ただあんまりにも古い(しょぼい)CPUだとグラボを6枚ちゃんと認識できない可能性もある。

DDR4 メモリ

メモリは8GBくらいあれば十分っぽいが、8GB1枚買うよりも2枚買ったほうが単価が安かったので貧乏性ゆえ2枚組のを購入した。

HDD

これも250GBの買ったけど、120GBとかで十分そう。 なんのアレも無しに、SATA 2.5インチのSSDを買ったけど、最近だとM.2インターフェースのSSDというのがあって、メモリみたいな形で消費電力が少なくて良い(大事!)とマイナーコミュニティなかでは評判のようだった。

値段もそこまで変わらないし、こっち買えばよかったかな。

PCケース

ミドルタワーサイズであれば問題ないけど、グラボを6枚くらい積むとスペースが無いのでいらないかもしれない。

電源ユニット

電源ユニットは超重要である。グラボ一枚ものによるけど100~200Wは消費するので複数枚積む予定なら余裕のある電源ユニットを買おう。

あと、ブロンズとかシルバーとかゴールドとかクラスがあって、これが高いほど電源効率が良かったり、安全性が高いらしい。マイニングすると24時間フル稼働させるので、ちょっとの差が大きな電気代へと変化する。最初よくわからなかったのでブロンズのものを買ったけど、ゴールドのものに買い直した。

OS

Linuxでも出来るが、Windowsを購入。64bit版を買った。

ビデオカード

肝心のビデオカードだが、Ethereumのマイニングに関してはNvidia GeForce系よりもAMD Radeon系のビデオカードが適している。

引用:AMDの新GPU「Radeon RX580,RX570,RX560」のスペック・パフォーマンスに迫る

Radeon RX 580・570, 480・470が主力のビデオカードとなるが、500系と400系であまりマイニング性能に差がないらしく、消費電力が少ない400系のほうがよさそうに見える。

ただ、400系は生産が終了しているらしくほとんど在庫がない、さらには最近のEthereum価格高騰と仮想通貨ブームによりマイニングが大流行中であり、500系シリーズも在庫がない。本気でない。マジでない。

というわけで秋葉原に足を運んで、なんとかRX560 4GBを3枚ゲットできたので、はじめはこれでがんばる。x80・x70に比べると性能は半減だが、消費電力も半分なので、まぁよい。現在だとGPUメモリが2GBだと採掘できないので4GB以上のものを買おう。

最近のRadeon RX不足により、マイナーコミュニティの方々は割高だがNvidia GeForceにシフトチェンジしているようにみえる。あと7月には映像出力のないマイニング専用のRadeonが発売予定なので、これもチェックだ!

採掘

マイニングしたETHを保管するためのウォレットを作成しておく。MyEtherWalletが有名なので、適当に作成しておく。

上記サイトから、マイニングツールのClaymoreをダウンロードする。

Generate your config ボタンから、ETHのアドレスとか設定する。あとはGenerateされたbatファイルを起動させるだけでOKだ。

RX560 4GBを3枚積んだところ。

ちゃんと3枚認識している。

RX570が22~23Mh/sぐらいのハッシュレートなので、ほんとうに半分な感じ。3枚積んで30~32Mh/sくらい出てる。

このレートだとシュミレーター的には電気代差し引いても月フル稼働させて1万円くらいの利益がでるかもしれない。

所感

結局、PCケースだと熱がこもるので家庭用メタルラックかってむき出しで使っている(最初からマイニング専用と振り切っていればよかったw)。今のところRX560は消費電力も少ないし、補助電源もいらないので、いまのところ電源と熱の問題はそれほどではない。はやくRX570、6枚づけしたい。

今回、自作Windos PC自体初めてだったのでコスト度外視で好きなもの購入した。マイニングができなくなったら機械学習でもやろう(たぶんやらないけど)。

コスト重視でやれば10万円未満でマイニングリグは作れるし、RX570とかすでに持っているんならやっておいてもいいんじゃないかな。ただ絶賛全世界で品薄で、通常2~3万くらいのグラボが5~6万くらい取引されているのを見ると、出遅れ感はんぱない。EthereumはPoWも辞める予定とのことなので、Ethereumマイニングは年内ぐらい目処だろう。また今後も新規参入社が増えてDifficultyがあがれば、得られるETHも少なくなる。

そもそも、自作Windos PCすら作ったことがない自分がマイニングしている時点で、ある程度のマジョリティに到達しているようなものだ。

というわけで、趣味で気楽にマイニングしていこうと思う。