Farewell Frontrend

Frontrend is over, but front-end comes over.

Frontrendというコミュニティがある。緑の会社が運営するこのコミュニティは2012年の6月2日に始まった。私が入社したのは2012年の6月1日だったので、Frontrendとは同期のようなものだ。転職して右も左もわからない状態だったが、@cssradarがスピーカーだったので見学しておいた。つまり、誕生の瞬間に立ち会っていた。

石川県にいた頃から、社内外で勉強会を開催してた自分にとって、例えそれが採用活動的な側面を持ったものだとしても、自社に自由に使える100名以上収容できるセミナールーム所有し、なおかつ懇親会の費用もバックアップしてくれる、東京のこの会社に素直に感心したものだ。

地方でこのような勉強会を開くとなると、お金はない、場所はない、講演してくれる人もいない、来てくれる人もいないの、ないない尽くしを散々経験し苦汁をなめてきた自分にとって、ここにはすべてがあった。同時にこの勉強会・コミュニティを日本トップレベルのものにしたいと思い、自分からFrontrend運営に参加し始めた。

Vol.3からは、自分も講演したり、スピーカーのアサインからサイトの運用など全部受け持った。最初は自分の知ってる人(最初は無茶ぶりばかりした、すまん)にスピーカーを頼んでたけど、探せばこの会社には優秀な人材がたくさんいたし、いろんな人とめぐりあえた。1年続けていると、全国行脚させてくれるようになった。もちろん、これは香川静岡大阪札幌福岡名古屋金沢、各地元のコミュニティの協力があったからこそだ。Frontrendはどこに行っても皆に暖かく歓迎された。外タレも来たんだからね

そんな活動もあってか、Frontrendメンバーで書籍も刊行することができた。普通フロントエンド全般についての書籍を執筆するには膨大な知識を必要とされるが、各Frontrendメンバーの得意な分野で割り振れば造作もないことだった。それでいて気心の知れたメンツ(執筆時は全員緑の社員だった)なので、まとまりのある良い書籍になったと思う。

また2年も続けていると『Frontrendに憧れてこの会社にしました!!』と嬉しいことを言ってくれる内定者エンジニアも現れるようになった。私はFrontrendに良い思い出しかない。

そんなFrontrendだが、2015年2月21日のFrontrend Conferenceを最後に、その活動を終えるそうだ。私はすでにあの会社を去ってるが、ありがたいことに今回のカンファレンスで講演する機会を頂いており、なおかつスピーカーのアサインも任せれた。

Frontrendを通じてお世話になった人、与えられたリソースで考える、最高のスピーカー陣を今回揃えたつもりだ。言わば、ぼくのかんがえたさいきょうのかんふぁれんすだ。(個人的にはJS Conf.jp/CSS Conf.jpを名乗ってもいいんじゃないかと思えるほどの布陣だけど、フランチャイズルールあるので勝手に名乗れない)とにかく、絶対に良いものにしたいと思っている。

私はFrontrendのおかげで多くの人と知り合うことができたし、成長させてもらったし、本当にこのコミュニティには感謝している。Frontrendは終わるが、別にFront-end(Web)が終わるわけではない

今後の最新のフロントエンドの流れは、Frontend Weeklyを購読していれば把握できるだろう。Frontend Weeklyはただのニュースレターでは終わらずに、フロントエンドデベロッパーの新たなHubとなれるよう、これから整備していくつもりだ。

そうゆうわけで、2/21、皆さんに会えることを楽しみにしております。