異文化理解力

相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養

日本人は行間を読むハイコンテキストな文化で、アメリカ人はざっくばらんにコミュニケーションするローコンテキストな文化であると、ステレオタイプな印象ならたいていの人は持っているはずだ。

では、同じ東アジアの中国人と日本人ではどう違う?、同じ英語を話す、アメリカ人とイギリス人ではどう違うのか?そこは、「欧米人は〜」、「東洋人は〜」とひとまとまりに考えてもいいのか?はたまた、ハイコンテキストとハイコンテキストの文化の人が仕事したらどうなる?ローコンテキストとローコンテキスト同士ならうまくいくのか?ハイコンテキストとローコンテキストこそ文化の食い違いに悩まされるのないだろうか?といった疑問に、本書では以下の8つの軸から解説している。

  1. コミュニケーション : ローコンテクスト - ハイコンテクスト
  2. 評価 : 直接的なネガディブフィードバック - 間接的なネガディブフィードバック
  3. 説得 : 原理優先 - 応用優先
  4. リード : 平等主義 - 階層主義
  5. 決断 : 合意思考 - トップダウン式
  6. 信頼 : タスクベース - 関係ベース
  7. 見解の相違 : 対立型 - 対立回避型
  8. スケジューリング : 直線的な時間 - 柔軟な時間

カルチャーマップというこのツールから見れば、同じ東アジア、ヨーロッパの国でも違いがあるのか一目瞭然だ。

The Culture Map

全体として、異文化理解というのは想像以上に難しいものだと感じた。けれども、帯の売り文句「残念ながら、日本人の8割にこのビジネス書はいらない」とあるように、今の僕には必要ないというか、実感が持てない。外国人と働くといっても、今はアメリカ人としか働いてないし、職種もオフィスも基本的には違うので関わりないし。3カ国以上の同じ職種の人と一緒に働くことになったらまた読んでみようと思う。